日本の親子の間の愛情表現の表し方は、私の国とは異なっているように思う。どのように異なっているか、ここでは詳しく説明してみたい。
先日行われたビジターセッションには、何人かの日本の方が来てくださった。そこで、そのビジターの方に「日本の親子関係は私に冷たく感じられる」とお話したら、そのビジターの方は怒ったように見えた。多分、ビジターの方はこう思ったのかもしれない、「きっとこの外国人は自分の国の親子関係に比べて、日本の親子は愛情は深くないと思っているに違いない。なんの根拠があって、そう思っているのだろう」。
なぜ、日本の親子関係が私には冷たく感じられるかというと、まず、カザフスタンの夫婦たちは必ず子供を生みたいと考えるからだ。それは子孫が大事だという強い考え方が存在しているからである。そして、人は世話をしてくれる子どもがいるから年をとっても孤独にならないという考え方もある。
日本の場合、子供のいない夫婦がたくさんいる。もちろん、健康上の理由や個人的な理由など色々あるかもしれない。私はそれを責めようとは一切思わない。しかし、「子供がほしくない、子供がいなくても幸せだ、子供を育てるにお金がたくさんかかる、子供に縛られてしまって、自由な生活ができなくなる」ということを聞くと本当に驚いてしまう。カザフ語には「子供は生まれた時、家族に特別の幸福を持ってくる」ということわざがある。子供が生まれると人も、考え方も一変する。回りの人に対してこれまで以上に優しくなる。また、自分の子供が大好きだということは当然のことであり、日本も例外ではないと思う。しかし、日本人の親子関係は私には冷たく感じられる。そう感じる理由についていくつかの例をあげてみたいと思う。
まず、私が日本の空港で見た例である。ある息子がアメリカに留学して1年ぶりに自分の家族と再会した。家族は空港に迎えに来てくれていた。久しぶりの再会の瞬間・・・、でも、お辞儀や挨拶を交わしただけで終わってしまった。私の国なら、みんなキスしたり、抱きしめたりすることで、さびしかったという気持ちを表すのである。
次に第二の例である。5年間海外に暮らした知り合いの日本人の例であるが、その人は、久しぶりに1時帰国をすると言った。「ああ、きっとお母さんとお父さんのことが懐かしくなったのね。」と聞いたら、「ううん、運転免許の期限が切れるので、その延長をしに帰ってくるだけ。」という答えが返ってきた。
次に、私の国では子供が学校から帰ってくると、「お帰りなさい!」といいながらキスしたりする人が多い。毎日「愛しているよ」とも言う。子供も大人になっても「お父さん、お母さん愛しているよ」と言いながらよくキスしたりするのである。
このような親子関係は私の国では当たり前のことである。「愛している、あなたのことをいつも思っている」と口に出す。毎日子供と話していて、もし問題があったら一緒に解決する。
どうして日本人はあまり愛情を言葉にして表現しないのか、という原因をもっと知りたくて、15人の日本人を対象にしてミニインタービューを行った。8人が 20-30代で、7人は50-60代の人達だった。面白いことに、全員が同じ答えだった。日本の文化は本来、気持ちを口に出さない、スキンシップをあまりしない以心伝心の文化だという答えである。子供への愛情は「おなかがすいていないか、寒くないか」などの言葉か、もしくは行動で表現するという。それに対して、自分が親に「愛しているよ、と言われたことはないが、自分の子供にはそう言いたい」と答えた人もいた。若い人達は、年配の人達より、自分の気持ちをちゃんと表しているようだ。愛情表現を口に出すのは「恥ずかしい」と答えた人もいた。日本人はあまり心を開かない、本音と建前がはっきりしている文化だと聞いたこともある。ということは、親子関係もその文化の一つの面だということなのだろうか。確かに、自分の愛情を言葉だけで伝えるよりは、行動で伝えたほうがもっと気持ちが伝わると思う人がいるかもしれない。しかし、私は自分が感じていることや自分の気持ちを間接的な言葉や行動ではなく、直接ありのままに言葉で表したほうがよいと思う。生きている以上、お互いに、愛の気持ちを表したほうがよいとおもう。なぜなら、万一何か事故があって、大事な人と二度と会えなくなったらその人に言いたいことも言えなくなるからだ。
このように、ミニインタービューを行って、愛情表現を表さないのがまったく愛情がないということではないということがわかった。つまり、日本人の心が 少しわかってきたのである。あのビジターの方が怒り出したのも無理はないと思った。最後に、日本の人達に言いたい。私のような外国人に日本人は愛情があまりない、日本の親子関係は冷たいと誤解されないように、もっと愛情表現を口に出して見たらいかがだろうか。一方、留学や国際結婚で日本にいるカザフスタン人には、日本人とカザフスタン人の愛情表現が違うだけであって、簡単に日本の親子関係は冷たいと思わないでくださいと言いたい。
アセリさんらしい文章でしょう。
返信削除この文章はアセリさんの性格にびったりだと思います:)。
いつかアセリさんのように書けるようになるかなああああああ。
アセリさん、ご苦労さまでした。親子関係という複雑な問題をテーマにして、それを八方から詳しく調べることができたようですね。
返信削除アセリさんは運用した語彙ラバトリーが広いです。私は「スキンシップ」などの新しい言葉を始めて目にして、勉強になりました。
作文の構成は例がたくさんあって、根拠がちゃんと並べてあっていいと思いますが、読んだ時、「あ、その考えの関係を強調するのに、接続詞を入れてほしい」というところもいくつかありました。
アセリさん、レポート的に書いたので、構成がとても良かったと思います。親子関係という妙なテーマを読み手に上手で、分かりやすく伝えられたと思います。よく頑張りましたね。
返信削除とても上手な書き方で、話しの流れも良く、参考になった作文です。実際に発見したことや、日本とカザフスタンの異なっている点を書いて、とても面白いと思います。表現しにくいまた表現しやすいのはただ文化と習慣の問題で、世界中の両親たちの心の中の愛は一緒ですよね。アセリさんの作文を読んで、きっとアセリさんがすばらしいお母さんということが分かりました。
返信削除アセリさん、
返信削除いつものように上手に書けたと思います。作文の流れもいいし、語彙と接続しの使い方もとてもいいです。又は、日本で発見したことをカザフスタンと比べれながら書いたので、読み手にとって面白いと思います。
アセリさん、
返信削除アセリさんは前からずっとこのトピックについて深い興味を持っているのですね。調査まで行って、その結果もきちんとこの作文にまとめられたのは素晴らしいです。アセリさんの作文を読んで、私も日本人の「以心伝心文化」について初めて知りました。ありがとうございました。
後、作文の構成もよくできたと思います。特に最初の部分(ビジターの誤解について)と結論の部分のつながりが明確に見えました。結論では、アセリさんは読み手のことをきちんと考えて、自分が言いたいことについての誤解にならないようにうまく伝えられたと思います。
(^-^)
アセリさん、面白い作文を読ませて、ありがとうございました!
返信削除日本で見たことをカザフスタンと比べて、とても良いと思います。さらに、読み手にも考えて、上手に書けましたね。